青森県の公共交通観光の魅力と基本情報
車を持たない旅行者にとって、青森県の豊かな自然と文化を体験できるかどうか不安に感じることもあるでしょう。
実は、青森県は公共交通機関だけで主要観光地を効率的に巡ることができる環境が整っています。JR線、青い森鉄道、路線バス、市内循環バスなどを組み合わせることで、青森市、弘前市、八甲田・奥入瀬渓流エリアなどの代表的な観光スポットへのアクセスが可能です。
この記事で学べること
- 青森駅から浅虫温泉まで青い森鉄道で20分、片道460円でアクセス可能
- 弘前市内の100円循環バスで弘前城まで約15分、主要観光地を効率的に回れる
- 八戸駅から八食センターまで100円バスで約12分、新鮮な海鮮を楽しめる
- のっけ丼は2,000円の食事券で好きな具材を選んで作るオリジナル海鮮丼
- 奥入瀬渓流へは青森駅・八戸駅からJRバスで直通、4月から11月まで運行
特に注目すべきは、各地域で運行されている100円バスやフリーパスの存在。これらを活用することで、交通費を大幅に節約しながら観光を楽しむことができます。
青森市内の公共交通を使った観光ルート
青森市内観光の拠点となるJR青森駅周辺には、徒歩圏内に魅力的な観光スポットが集中しています。
青森駅から徒歩で行ける主要観光地
青森駅を起点とした観光では、まず駅から徒歩1分の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」がおすすめです。入場料は大人620円で、実際に祭りで使用された大型ねぶた4台を常時展示しています。毎日11:10、13:10、15:10、17:10には、ねぶた囃子の生演奏とハネト体験も実施されており、祭りの雰囲気を一年中体感できます。
続いて徒歩2分の「A-FACTORY」では、青森県産りんごを使用したシードルの醸造工程を見学でき、2階のラウンジではテイスティングも楽しめます。
青森駅から徒歩5分の青森魚菜センターでは、名物「のっけ丼」を体験できます。
12枚綴り2,000円の食事券を購入し、市場内の各店舗で好きな刺身や惣菜を選んで、自分だけのオリジナル海鮮丼を作ることができます。営業時間は7:00〜16:00で、火曜定休(ねぶた祭期間やGWは営業)です。
市営バスで巡る青森市内観光
青森市営バスでは「AOPASS」というICカード式の1日乗車券を販売しています。平日700円、休日500円で市営バス全線が乗り放題となり、バス車内で当日購入が可能です。
三内丸山遺跡へは、新青森駅からシャトルバス「ねぶたん号」で約15分、青森駅からは市営バスで約30分でアクセスできます。
世界遺産に登録された縄文時代の集落跡で、観覧料は大人410円、高校・大学生200円、中学生以下は無料。
弘前エリアの効率的な公共交通活用法
弘前市内の観光には、循環100円バスの活用が欠かせません。
弘前駅から弘前城へのアクセス
弘前駅から弘前城への移動は、「土手町循環100円バス」が最も便利です。弘前駅前から乗車し、「市役所前」で下車すれば弘前城追手門まで徒歩約3分です。バスは10分間隔で運行されており、どこまで乗っても100円という手軽さが魅力です。
城東地区を巡る「城東環状100円バス」は、大町回りと和徳回りの2ルートがあり、目的地によって使い分けることができます。11時〜15時台は30分に1本、それ以外の時間帯は1時間に1本のペースで運行しています。
津軽フリーパスの活用
弘前を拠点に津軽地方を広く観光する場合は、「津軽フリーパス」の利用がお得です。2日間有効で大人2,100円、弘前市内の路線バスや五所川原、黒石方面への路線バスが乗り放題になります。
八戸エリアの公共交通観光プラン
八戸エリアでは、八戸駅を起点とした観光が基本となります。
八食センターへの100円バスアクセス
八戸駅東口4番のりばから「八食100円バス」が運行されており、約12分で八食センターに到着します。
どこまで乗っても100円で、中乗り・前降り、運賃後払い方式です。
市場棟休業日でも運行しており、平日・土日祝日も同じ時刻で運行されています。
八食センターは全長約170mの館内に約60店舗が並ぶ大規模市場で、新鮮な魚介類や青森の特産品を購入できます。市場内の「七厘村」では、購入した魚介類をその場で炭火焼きにして味わうことも可能です。
市内循環バスの活用
八戸市営バスでは、中心街を巡る路線バスが充実しています。八戸駅から本八戸駅、中心街を経由して各観光地へアクセスできます。運賃は距離制で、SuicaやPASMOなどの全国相互利用対象の交通系ICカードも利用可能です。
奥入瀬渓流・十和田湖への公共交通アクセス
青森県を代表する自然景勝地である奥入瀬渓流と十和田湖へも、公共交通機関でアクセス可能です。
JRバス「みずうみ号・おいらせ号」の活用
JRバス東北が運行する「みずうみ号」(青森駅発)と「おいらせ号」(八戸駅発)は、奥入瀬渓流の主要スポットで下車できる観光に便利な路線バスです。運行期間は4月1日から11月18日までで、冬期は運休となります。
青森駅から十和田湖(休屋)までは約3時間、八戸駅からは約2時間半の所要時間です。
奥入瀬渓流内の「石ヶ戸」「銚子大滝」などの見どころで途中下車が可能で、散策を楽しみながら移動できます。
十和田湖遊覧船との組み合わせ
十和田湖では、休屋と子ノ口を結ぶ遊覧船が運航されています。奥入瀬渓流散策の後、子ノ口から遊覧船で休屋に移動することで、湖上からの景色も楽しめます。運航期間や時刻は季節により異なるため、事前確認が必要です。
温泉地への公共交通アクセス
青森県内の温泉地も公共交通機関でアクセス可能です。
浅虫温泉への青い森鉄道利用
青森駅から浅虫温泉駅までは、青い森鉄道で約20分、運賃は460円です。1200年以上の歴史を持つ浅虫温泉は、山も海も楽しめる温泉地として人気があります。日帰り入浴施設も充実しており、観光の途中で立ち寄ることも可能です。
朝5時40分から夜10時41分まで、1時間に1〜2本の頻度で運行されているため、時間を気にせず温泉を楽しめます。
酸ヶ湯温泉へのバスアクセス
JRバス「みずうみ号」を利用すれば、青森駅から酸ヶ湯温泉まで約1時間20分でアクセスできます。標高約900mに位置する酸ヶ湯温泉は、300年以上の歴史を持つ湯治場として知られています。
お得なフリーパス・周遊券の活用術
青森県内の観光をより経済的に楽しむために、各種フリーパスの活用がおすすめです。
あおもりホリデーパス
土日祝日および特定期間に利用できる「あおもりホリデーパス」は、大人2,520円で青森県内のJR線と青い森鉄道線が1日乗り放題になります。青森〜弘前〜八戸を結ぶ広域移動に最適です。
青い森ワンデーパス
青い森鉄道全線が1日乗り放題になる「青い森ワンデーパス」は、土日祝日と特定期間に大人2,100円で利用できます。
青森駅と八戸駅の自動改札でスムーズに入出場でき、青森〜八戸間の観光に便利です。
2泊3日モデルコース
公共交通機関を使った2泊3日の観光モデルコースをご紹介します。
1日目:青森市内観光
午前中に青森駅に到着後、まず徒歩圏内の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」と「青森魚菜センター」でのっけ丼ランチを楽しみます。午後は市営バスで三内丸山遺跡を訪問し、夕方は青森県観光物産館アスパムで夜景を楽しみます。宿泊は青森駅周辺のホテルが便利です。
2日目:奥入瀬渓流・十和田湖観光
早朝のJRバス「みずうみ号」で青森駅を出発し、奥入瀬渓流へ。石ヶ戸や銚子大滝などの見どころで下車しながら散策を楽しみ、午後は十和田湖畔でゆっくり過ごします。宿泊は十和田湖畔または奥入瀬渓流温泉がおすすめです。
3日目:弘前観光
朝のバスで青森方面へ戻り、JR奥羽本線で弘前へ移動。100円循環バスで弘前城を見学し、城下町の風情を楽しみます。午後は弘前市内でりんご関連のお土産を購入し、夕方の新幹線で帰路につきます。
まとめ
青森県は公共交通機関だけでも十分に観光を楽しめる環境が整っています。
JR線や青い森鉄道、各地の路線バス、100円循環バスなどを組み合わせることで、主要観光地への効率的なアクセスが可能です。特に各地域のフリーパスや1日乗車券を活用すれば、交通費を節約しながら観光を満喫できます。
車を運転できない方や外国人観光客の方も、この記事で紹介した公共交通機関を活用して、青森県の豊かな自然と文化を存分にお楽しみください。事前に時刻表を確認し、季節による運行変更にも注意しながら、快適な青森旅行を計画しましょう。
よくある質問
青森県内の公共交通機関で使えるICカードは?
青森市営バスではAOPASS、八戸市営バスではSuicaやPASMOなどの全国相互利用対象の交通系ICカードが使用できます。青い森鉄道でもSuicaなどの交通系ICカードが利用可能です。
冬期の奥入瀬渓流へのアクセスは?
JRバスは11月下旬から3月末まで冬期運休となりますが、金〜日曜日および祝日限定で「十和田湖アクセスバス」が運行されます。事前予約が必要で、片道大人1,650円です。
青森空港から青森市内へのアクセス方法は?
青森空港から青森駅まで連絡バスが運行されており、所要時間は約35分、運賃は大人720円です。新青森駅へも同様のバスが運行されています。
青森県内で使えるお得な周遊券はありますか?
「あおもりホリデーパス」(2,520円)や「青い森ワンデーパス」(2,100円)、「津軽フリーパス」(2日間2,100円)など、エリアや期間に応じた様々なフリーパスが用意されています。
のっけ丼はいくらで楽しめますか?
青森魚菜センターののっけ丼は、12枚綴り2,000円または1枚170円の食事券を購入します。12枚あれば十分に満足できる量の海鮮丼が作れます。


